
筆取前話
第六回
「なぜヨーロッパ文明が発展したか」
今回は膨大なる文明史にメスを入れてみたい。
以下のクエスチョンを考えてみたい。
「なぜヨーロッパ文明が発展したか」
「南北問題とは何か」
まず、ヨーロッパが他の世界をリードするようになったのは
ここ500年くらいのことである。
その前は中国が科学技術で世界をリードしていた。
中国は16世紀にすでに産業革命の一歩手前まで行っていたという。
しかし大河で結ばれたまとまりやすい地形による統一国家としてのトップダウンの機構が災いし、
皇帝が変わるときに前皇帝の推進していた国策を取り潰ししたりしてしまい、
せっかくの進んでいた技術を自らストップさせしまうことが多かったといわれている。
その点ヨーロッパは入り組んだ地形的にも統一国家が作られず、それぞれの国家が
技術的にもしのぎを削り、お互いの発展を助長できた。
では南アメリカとアフリカはどうか?
この二つの地域がユーラシア大陸と決定的に違うのは
農業で飼いならせる家畜の種類が決定的に少なかった。
アフリカは鶏、南アメリカはリャマくらいのものである。
これでは集約的な農業が行えず、結果、大きな国家ができづらかったと言われている。
南米には大きな国家ができたが、家畜がいなかったため、
家畜からの病原菌の耐性ができていたヨーロッパ人たちの
持ち込んだ病原菌によって壊滅してしまう。
またアフリカと南北アメリカ大陸は縦に長いために、
農業技術の伝播がしづらかった。
気候差がありすぎたのである。
これらの要因から横に長いユーラシア大陸に大きな文明が育ち、
世界をリードしていったといわれる。
こう考えると「たまたま運が良かった」ということで、
アフリカの人々や南米の人々の国家を作る能力が低かったというわけではないことがわかる。
南北問題の発生過程はまさに地域差のみであったと感じることが多い今日この頃である。
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